TECIDO(テシード)は東京に本社のある、ヨーロッパ各国・アメリカを中心に世界中の一流メーカーの壁紙・ファブリックのトレンドを日本へ発信している会社です。
テイストはモダン、シック、トラディショナル、ポップ、ナチュラルなど多種多様で、国内在庫は約700点、海外からの取り寄せ品はなんと5~6万点にも及びます。
リビングサーラでもテシードの壁紙を扱っており、私はテシードファンのひとりです。
先日東京ショールームへうかがったので、壁紙の種類と併せ5回に分けてレポートします。
1.壁紙の種類とは?
(1)日本の9割以上!ビニールクロス
(2)海外ではメジャー!紙クロス、不織布壁紙
(3)何が違う?紙クロス、不織布壁紙
(1)やっぱり実用性重視!日本編
(2)壁もファッションの一部!海外編
(1)アクセントクロスとして
(2)定番スタイル。腰壁の位置に
(3)トイレタイムを満喫?!
(4)センスが光る!額装
(5)その他アイディア
1.壁紙の種類とは?
壁紙にはビニールクロス、紙クロス、不織布壁紙(フリース壁紙)、織物壁紙、珪藻土壁紙などがあります。
日本での主流はビニールクロス、テシードの主力製品は紙クロスと不織布壁紙で、一部ビニールクロスもあります。
(1)日本の9割以上!ビニールクロス
日本で使われる壁紙の9割以上がビニールクロスです。
原料はポリ塩化ビニールで、主な特徴は比較的安価で耐久性が高いことです。
【メリット】
・消臭や抗菌などの機能性が充実している
・壁側の下地が響きにくい(施工が容易)
【デメリット】
・ホルムアルデヒドなどの有害物質の揮発の懸念
・通気性、調湿性に欠ける
(2)海外ではメジャー!紙クロス、不織布壁紙
紙クロス、不織布壁紙の日本でのシェアは合わせてなんと1%ほど、アメリカやヨーロッパで大体10%ほどです。
インテリアにかける情熱の強いヨーロッパやアメリカからの輸入品が多く、凝ったデザインや無地でも美しい色合いのものが多いです。
日本製では和紙などもあり、和の繊細さや趣を表現できます。
【メリット】
・デザインの豊富さ、紙や繊維の素材感
・化学物質アレルギーへの負担軽減
・吸音性、調湿性
【デメリット】
・表面にコーティングが施されているもののビニールクロスより強度が劣る
・ビニールクロスよりも高価
また海外ではセルフ施工する方が多いので、扱い易いよう幅が狭めにつくられます。
ロール売りでw52~53cmの10m巻がメインで、w68cmの8.2m巻や、少数ですがw70cmの10m巻もあります。
(3)何が違う?紙クロス、不織布壁紙
素材そのもの、見た目の質感、糊付け場所などに違いがあります。
紙クロスは紙です。
不織布壁紙は使い捨てマスクのようなイメージで繊維を絡ませて作るので、紙と比べ見た目の質感に奥行きというか立体感が出ます。
実際の厚さも紙より厚いものが多いです。裏から見た違いが伝わりますか?
裏面の違いによって糊付けする場所が変わります。
紙クロスは糊付けすると伸びるので壁紙に糊付けし、不織布壁紙は伸びにくいので壁に糊付けします。
壁に糊付け出来た方が施工しやすいですね。
どちらもビニールクロスと比べると薄く壁側の凸凹をひろいやすいので、キレイな下地が好ましいです。