ソファの張地など家具に使われる革は、カラー以外にタイプやランクで種類づけされている場合が多く、それぞれ肌触り、風合い、耐久性などに違いがあります。
最適な革選びのため、タイプを区別する3つのポイントをご紹介します!
1.まずはご覧ください!カンディハウス 5つのレザーコレクション
2.ポイント① 『銀つき革』『銀スリ革』とは?
3.ポイント② 『鞣し』とは?
4.ポイント③ 『仕上げ』とは?
5.まとめ
1.まずはご覧ください!カンディハウス 5つのレザーコレクション
カンディハウスには5つのレザーコレクションがあり、L3のみ2種類でL1、L2という具合にランクがあがります。(2017年10月現在)
以下、ランクが上がるごとに柔らかく自然な風合いになっているのが伝わりますか?
2.ポイント① 『銀つき革』『銀スリ革』とは?
革の表面のことを『銀面』といいます。
動物の生前にできた傷やシワなどが少なければ『銀面』を残し本来の表情を活かした『銀つき革』にできますが、傷などが多くそのまま使用できない場合は『銀面』を削り取ってから仕上げる『銀スリ革』となります。
『銀つき革』で表面の毛穴が残っていると通気性が良く肌なじみが良くなりますが、毛穴から人の皮脂や水分が入り染みになりやすいのでメンテナンスは必須となります。
3.ポイント② 『鞣し』とは?
『鞣し(なめし)』は『皮』(skin)から『革』(leather)にする作業です。
剥いだ『皮』には血液や毛などがついているのでまずそれらを除去し、輸送時に腐敗しないよう塩漬けなどの処理をします。
そして製品になってからの腐敗や乾燥を防ぐため、コラーゲン組織に鞣し剤を浸透させて『革』にします。
代表的な鞣しには『タンニン鞣し』と『クロム鞣し』があります。
革の質感 | 経年変化 | メンテンスの手軽さ | 価格の手頃さ | |
タンニン鞣し | 〇 | 〇 | ||
クロム鞣し | 〇 | 〇 |
『タンニン鞣し』は渋柿などの渋味成分であるタンニンにつける伝統的な方法です。
加工には数ヶ月かかり、植物性なので水や傷にもあまり強くなくメンテナンスが必須です。
『クロム鞣し』は化学薬品につける、世界で最も用いられている方法です。
比較的安い鞣し剤で、加工時間も1〜5日間と短く大量生産が可能です。
4.ポイント③ 『仕上げ』とは?
革を保護し外観を美しくするために、染色や顔料などで仕上げます。
革の質感 | 経年変化 | メンテナンスの手軽さ | 耐久性 | カラーバリエーション | |
染料 | 〇 | 〇 | |||
顔料 | 〇 | 〇 | 〇 |
『染料仕上げ』は染料につけて革の内部に浸透させる方法です。(水中にタオルを入れるようなイメージです!)
毛穴や生前の傷などを隠さず本来の状態を活かすので、原皮の品質が求められます。
『顔料染め』はペンキのように顔料を革の表面に塗る方法です。
表面に塗膜ができるので、傷などをカバーできます。
『セミアニリン』という顔料と染料を併用する仕上げで、革の質感と実用性をバランスよく併せ持っています。
また銀面を完全に残しているので、カンディハウス【L4 GR】と同様に毛穴が見えますね。
5.まとめ
生前の傷やシワなどの多い比較的安い皮はコストの安い鞣しや仕上げでカバーするので、革の風合いは抑えられますがメンテナンスが楽です。
一方傷などの少ない比較的高い皮は、手間や時間のかかる 鞣しや仕上げで素材の良さを活かすので、経年変化などを楽しめますがメンテナンスが必須になります。
リビングサーラショールームの製品やサンプルで、ぜひ違いを実感してください!
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