60歳で定年を迎え、自宅で事業を始めることにしましたＫさま。
セカンドライフの始まりと位置付けられ、働き方の変化もあり家に居る事が増え、
リフォームにベストなタイミングだとお考えでした。

また、近くに住む孫がお友達を連れて遊びに来られる様な家にリフォーム出来たら良いなと考え、
家の片付けもいらない物の搬出も、やるなら身体も元気で動ける今しかないっ！と一念発起しました。

元々対面キッチンでしたが「洗い上げやお料理などお勝手の音が気になる。リビングダイニングで落ち着かない。」との
ご相談でしたので、あえて壁付きキッチンのレイアウトにしました。
背面にワーキングの為のＤＥＳＫを設えて閉塞感の無い新しい形のキッチンになりました。
壁付きのキッチンになったことで、奥様がキッチン前の壁に向かう事になるため、
タイルをモザイクとのパターン張にして楽し気に仕上がったと思います。

築25年以上経っていましたが、建物を手掛けたご親戚の建築士さんと工務店さんがとても丁寧に建てられており、
材料や仕上げも大変素敵で、Ｋさまご自身も丁寧にお暮らしでした。
そのため、造作された埋め込み照明やドア上のフロートガラスなどの建築的にデザインされたものは残すように努めました。

階段下の空間は洗濯機置場となっていましたが、ご要望を踏まえ広くなった洗面室に洗濯機を設置し、
階段下はリネン庫として設えました。