お風呂のタイルが剥がれるなど、設備の老朽化が気になり浴室の改修をお考えになられたＴさま。
膝が悪く、足を伸ばして入れる浴槽をご希望されました。
浴室の拡張に伴い、より安全で快適に過ごせるよう
ご夫婦が１階だけで生活が完結できるよう間取りを見直すことにしました。

使っていなかった和室を寝室＆ＷＩＣに改修し、
トイレは階段下スペースを利用して、寝室に隣接させました。
また、寝室は２方向アクセスで回遊できる、くるくる動線です。
洗濯物も今まで２階に干していたのが１階だけで完結でき家事の負担が軽減されました。

各部屋にあった床の段差は全て解消し、玄関やポーチなど適所に手摺も設けました。
ＬＤＫにはガス温水式床暖房、浴室・洗面室それぞれ天付ガス暖房、
窓はペアガラス化するなど部屋毎の温度差をなくして、
ヒートショック対策にも配慮しました。

また、家全体の風通しを良くするため、西面に新規窓を設置。
縦滑り出し窓を対に設けることで、室内へ風を呼び込みます。
少しの開口でもしっかりと風を取り込み、効果は絶大です。
キッチンと玄関の間にも、ルーバー窓を設置し通風を確保しています。
ＷＩＣには換気扇を新設して、臭いや湿気対策も施しました。

テレビボード背面にはエコカラット貼りで見た目だけでなく、調湿効果も狙っています。
寝室は壁掛けテレビでスッキリと。ベッドから観やすい高さに打合せさせていただきました。

廊下と日当りの良い広縁をＬＤＫと寝室にそれぞれ取り入れ、
暖かく、居心地のよい空間になりました。

家全体は、明るく穏やかなナチュラルスタイルで、
癒し効果のあるカラーをアクセントにコーディネートでまとめました。

住宅の耐震性に不安があったため、耐震診断を行い、
家全体の耐力壁のバランスを良くするために南面に耐力壁を設けました。
さらに、柱と梁・柱と土台を金物で補強するなど
耐震性ＵＰで安心安全な住まいになりました。