アートとくらす
Data施工詳細
施工エリア |
浜松市 |
建物タイプ |
戸建て |
施工箇所 |
リビング、ダイニング、造作家具、インテリア、内装、その他 |
家族構成 |
ファミリー:お子さま2人以上、その他 |
構造 |
RC戸建て/クラシックモダン |
築年数 |
25年 |
工事費用 |
300万 |
オリジナルデザインガラスで暮らしの中にアートの彩りを
リビングとダイニングを間仕切る既存の建具が木製で明かり採りのないものだったため、日中はそれぞれの部屋に光が届きづらく、閉塞感を感じることもありました。
もともとアートに造詣の深いFさまからのご要望は、「光が入る素材、重厚感を感じられる物、間仕切りとして建具を閉めた時に閉塞感、圧迫感を感じない、素通し感がありながらも生活感を隠せるもの」
とても難易度の高いご要望でしたが、普通の意匠ガラス入りの間仕切り建具ではFさまの満足度が低くなると感じ、オリジナルデザインガラスでの間仕切りをご提案しました。
初めはFさまの趣向に合った絵画をモチーフに幻想的なイメージでデザインをしてみたのですが、昼間の光だけでなく、夜の照明もアクセントにならないかと考え、デザインの図案の幅を広げていきました。
アールヌーボーやアールデコ期のデザインの中で何かイメージに合うものと考え、ウィリアムモリスのデザインがマッチするのではないかと思い、当時のデザインを参考にし、ウィリアムモリス風のデザインに決定。
Fさまにはガラス工房にも足を運んでいただき、デザインに合うガラスの厚み、色合い、図柄の大きさやバランス、を何度も打合せさせていただきました。
また、デザインのエッジ部分に間接照明の光を当てることで、より立体的に図案が浮かび上がるよう、演色性の良いLED照明器具を計画し、効果的に光があたるようにし、まるで美術館に展示してあるガラスオブジェのような、オリジナル間仕切り建具が完成しました。
建具を閉めていても素通し感があるため奥行きを感じながらも、無地部分の透明ガラスからのぞき込めないよう、図柄の位置やサイズには気を配りました。
そしてダイニング天井のクロスは墨で円を連続的に描いたデザインとし、続くリビングの織り上げ天井の円形とリンクさせました。
完成後、ため息の出るような美しい仕上がりにFさまもとても喜んで下さり、訪問するゲストからも賛辞が絶えないとのことで、私たちもとても嬉しかったです。
Fさまご夫妻は本当に素敵な方々で普段から私たちスタッフにもとても気配りしてくださいます。そんな素敵なご家族の暮らしの中に、更なるアートが加わり、これからのご家族の日常に潤いをもたらせ続けてくれる、忘れられないリフォームとなりました。
室内のインテリアを調和させるために主張しすぎず、おとなしすぎずの程よいバランスが一体となった時に、空間に立体感がうまれ、奥行きを感じさせるアートのような仕上がりとなりました。
ガラスに施したエッジングはまさに職人芸で、工芸品のような仕上がりです。LEDのあかりがエッジにあたると観る角度で異なったニュアンスを醸し出します。
女優さんのような素敵な奥様はその空間にいるだけでとても絵になります。生活されるご家族の感性を常に刺激しながら、新旧の素材感が一体となったアートの空間に仕上がりました。