年齢とともに「このままこの家で住み続けていくのはむずかしい」と考えるようになった、Iさまご夫婦。
体の不調をかかえられていたなかでのリノベーション計画で、途中であきらめようと思ったこともあったとのこと。
ですが、「10年でも生きられたらリノベーションした甲斐があるし、今しかない」
と今後の生活を前向きに捉え、リノベーションを決意されました。

耐震についても気になられており、
今回は改修範囲を1階のみにしたこととコストパフォーマンスの面から制震ダンパーを採用いただいております。
くりかえしの地震にも強いため、安心につながります。

床の段差を解消するのはもちろん、将来的に車いすになっても生活しやすいような間取り・動線を考えた住まいとなっています。
洗面所は思い切ってLDKの中に取り込み、洗面コーナーとしてスペースを確保。
奥様いわく、お風呂上りに洗面コーナーに椅子をおいて、涼みながら少し休むのに最適だそう。
洗面台の横には可動棚収納とコンセントを複数設けており、洗面まわりの家電小物の充電や、かさばるタオル類の収納にぴったりです。
LDKにつくった掃除用具収納は扉をつけずにオープンに。
一番よごれるLDKで、必要な時にさっと取り出してすぐに掃除ができるようになっています。

トイレは以前までと同様に正面からの開きドア動線に加え、脱衣室側からも引戸で入れるように。
出入りがラクになったと、Iさまからも好評です。

奥様の寝室の位置を玄関やトイレに近い位置に移動。
夜トイレに行くのにも楽になったそうです。

キッチンは腰掛をおいて休みながらお料理ができるよう、ニースペースのあるクリナップSTEDIAを採用。
レードルラックや可動式の棚板を設置。目で見て何があるかわかり、毎日使うお料理道具を簡単に手が届く位置に収納できるようにしました。

お孫さまが泊まりに来た時に、２階で寒い思いをしてもらっていたのが申し訳なかったといいます。
広いリビングでご家族・お孫さんたちとワイワイ楽しくおしゃべりするのが楽しみだったIさま。
今回の間取り変更で広いリビングを実現し、泊まりに来るお孫さんたちのためのお布団収納も設えました。

壁面には写真や掲示物を飾れるコルクボードを設置。
ご家族の楽しい思い出がリビングに集まります。