先代のこだわりがつまった築45年の立派な日本家屋は、落ち着いた雰囲気の平屋建て。

その住まいを引き継ぐご夫婦が、お子さまと一緒に
快適で自分達らしい暮らしをするにあたり、まず心配なのは耐震強度。

また、和室の続き間や日本家屋らしい間取りは
日光が各部屋に届きづらく冬の寒さを感じやすいため、
今の家族の暮らしに合う間取りと、明るく冬も暖かい空間づくりを目指しました。

建物のインスペクションを行い、
構造や劣化状態を隅々まで調べた上で、耐震診断を行いました。

強度の弱い部分は補強し、劣化した配管類は全て新しく取り換え、
床下や壁、天井裏にしっかりと断熱材を入れ、
断熱窓や断熱玄関ドアへ取り替える事で、室内の断熱性能を上げました。

構造上撤去可能な壁を取り払い、ご家族が集まる大きなＬＤＫを創りました。

広いＬＤＫに集いながらも、それぞれのくつろぎ方ができる様になった新しい室内は、
光がふんだんに入り風も通る、室内環境がとても良い空間になりました。

ご夫婦の寝室は収納力をアップした和空間へ。
子供部屋は北欧調のクロスと黒アイアンのカーテンレールがポイント。
明るい木目と、黒いアイアンの色が真っ白な壁のアクセントになり、
シンプルですっきりしたセンスよい空間になりました。

家事動線を考慮した上で水廻りを配置し、それぞれに使いやすい収納を造りました。
トイレはエコカラットを貼る事で、空間に立体感と重厚感を演出。

コロナ禍での衛生面を考え、
玄関近くのトイレの手洗いは帰宅時にしっかり手を洗えるように、
コーナー型でボウル部分の大きさのあるものを選びました。

受け継いだご家族の暮らしをこれからもずっと守り続ける、
思い出深いリフォームになりました。